2025/04/28 19:26

息子「ガチャガチャが欲しい。」


これが全ての始まりだった。

あれは息子と二人でデパートに行った日のことだ。
当時5歳の長男は、500円のガチャガチャに指を指す。
どうしても欲しいようだ。

でも、お小遣い制の僕には500円を捻出することは、なかなか厳しかった。

ガチャで500円なんて高すぎる…
どうせすぐ飽きるだろう…
次男坊も欲しいって言うだろうな、キリが無いし…
買わない理由を探した。

僕「無理!また今度な」

その場は、なんとか凌いだ。

帰り道にコンビニに寄って僕は当たり前のように500円のタバコを買った。

ハッとした。

長男がガチャガチャが欲しいと言った言葉に対しての答えが今、僕の右手に持っている物だ。
自分が大切にしているものって、自分?

たまに出来た息子と二人の時間。
僕が買ったのは、子供がどうしても欲しいと言ったガチャガチャでは無く。
自分の為のタバコだった。

情けないと思った。
これは、タバコは辞めた方が良いとか、節約だとか、教育の問題では無い。

息子は「ガチャガチャが欲しい」と言った言葉が「パパは何が大切なの?」と変換されて後から聞こえてきた。

決めた。

タバコを辞めて、新しいことを始めよう。

こうして始まったノースレザー。

ノースレザーのロゴは、NとLがモチーフになっているが、
言葉の意味とは別に、とある意味がる。

Lは左に90度回転させ、タバコから煙が上がっている様子を現している。

Nは「NO」 Lはタバコ。 

つまり禁煙から始まったことをロゴで表している。

ノースレザーは僕の魂であり、決意の象徴なのである。